眼鏡男子のあれこれ

眼鏡男子があれやこれやと書いていくそんな場所。

僕の顔には何て書いてある?②

そんな僕も今年で30だ。三十。さんじゅう…

頭の中で唱える。何か得体の知れないものに包まれていくようなそんな感覚を覚えた。その正体は焦りだろう。何に焦っているかというと周りの"フツウ"の人が人生の階段をどんどんと登っているからだろう。SNSで一応繋がってはいる薄い糸から色々な報告が入ってくる。

 

 

年齢が上がっていくとともにその報告も変わっていった。

 

「彼女(彼氏)ができました」「今日で○○記念」

 

「結婚しました」

 

「子供が生まれました」

 

ほうほうと僕はそれらを眺める。そして"いいね"を送ったり、送らなかったりする。

そんな人様の人生を見ていたら30だ。時間はあっという間に過ぎる。その過ぎた時間の中で自分もそれなりに恋愛はしてきた。ただしこの力と共に。

これは相手の本心を知るという猛毒にもなるが、使い方によっては最も良い一手を選ぶ有用な刃にもなった。

しかし未だに僕は独り身だ。普通ならば段階を踏みながら相手の気持ちに踏み込んでいくところを僕は全てを飛ばして最深部にまで飛んでいってしまう。それに面食らうことが多過ぎたからかもしれない。

 

相手の気持ちが顔に表れるとはどういうことか想像して欲しい。自分に向けられた言葉の真の意味が顔に流れていく。知りたくもないことを知ってしまった後、絶望することは必至だ。

そんな少し塞ぎ込み気味だった僕の元に一通のDMが来たのだった。